ループを抜け出す
ウェストループのアイデンティティは急速に変わり続けています。人々がこのエリアに対して抱くイメージもさまざまです。私たちは、人々が暮らし、働き、そして思い思いの時間を過ごすために訪れるエリアとしてのイメージを確固たるものにするブランドを作り上げる必要がありました。しかし、それと同時に、ウェストループの過去やシカゴの人々がこのエリアに対して持ち続けている思い出を尊重することも忘れてはいけません。これらを実現するための最適なソリューションは、West Loop Community Org(WLCO:ウェストループ コミュニティ機関)の新たなミッションを体現しながら、長年続くビジネスのオーナーから初めてコミュニティにやって来た人まで、すべての人の心に訴えかけるようなブランドを構築することでした。
創造性のループ
デザインとブランドのコンセプト「Into the Loop(ループの中へ)」は、ウェストループの過去、現在、そして人々に着想を得ています。私たちは、そのすべてを内包する共有デバイスのようなブランドの作成を目指しました。このコンセプトは、単なる情報共有のプロセスを表すのではなく、ウェストループで時間を過ごす人のそれぞれの旅を表現し、その体験がコミュニティ全体と繋がっていることを体現しています。
新たなデザインには、個性的なループの動きが表現され、地下鉄マップの色や古いレンガ、新しいレンガと鋳鉄製の建物のような、シカゴのミートパッキング地区の歴史を反映した色合いを使用しました。躍動感あふれるループのデザインには、一人ひとりがウェストループでの物語を自由に紡いでいけるよう、このエリアの伝統的な産業にヒントを得た独自の字体が採用されています。
まったく新しい物語
こうして、まったく新しいブランドアイデンティティに命が吹き込まれました。これはウェストループで暮らし、働き、この場所を訪れる人々が、このコミュニティのために生み出したブランドです。ウェストループはこれからも未来に向かって進化を続けていくでしょう。このデザインは、その過程でこのエリアが影響を与えるすべての人々に寄り添いながら、WLCOの創造性をアピールしていきます。
新たなアイデンティティとメッセージによってウェストループの物語は生まれ変わりました。人々とコミュニティとの繋がりはこれまでになく強くなっています。「create your own loop(自分だけのループを作ろう)」というフレーズは、より自由な関わり方でのコミュニティと繋がってほしいという想いの表れです。誰のものとも違う、あなただけの旅をウェストループでぜひ見つけてください。