ナイキ キッズからのデザイン依頼に、LandorのパートナーであるManvsMachine が乗り出しました。ナイキ キッズは、ブランドのプロダクトイノベーションに注目させると同時に、子どもたちの想像力を掻き立てるようなブランドシステムを求めていました。私たちは、楽しくて自由な、そしてちょっと奇抜なデザインを用いることでわくわく感を演出し、オーディエンスとの長期的な繋がりを構築することを目指しました。
重力を取り払って
私たちは、ナイキの革新的な「エアマックス」技術に焦点を当て、日々の遊びの要素を大切にしながら、想像的なエアマックスモチーフを作成しました。エアマックスを最も抽象的な形で表現すべく、すべてのデザインに「エア(空気)」を注入したのです。エアマックスキッズのブランドシステムには、泡を思わせる立体的なタイプフェイス、包括的なデザインシステム、そして膨らませて使用できる立体的なキャラクターや物のモチーフ: 恐竜、空飛ぶドーナツ、翼のあるピザ、ナイキマークなどが使用されています。すべてのブランド要素に「泡」を取り込み、遊び心と純粋なエネルギーがあふれるようなイメージを表現しました。そして、重力に逆らうような写真を使用し、ぷかぷかと空に浮かぶキャラクターたちに命を吹き込みました。モデルには、世界中で注目を集める若き2人のアーティスト である、イラストレーターのDoodle Boyと音楽の天才Nandi Bushellを起用しています。
効果を最大化する
こうして完成したブランドシステムは、世界各地で季節ごとのキャンペーンに使用されました。デジタル媒体や店舗、OOH広告などの形で展開され、ロブロックスに登場したナイキ初の仮想空間「NIKELAND」の中にも組み込まれています。このブランドシステムはすぐに飛躍を遂げました。700万以上の インプレッション数を獲得し、インタラクション率は75%超えを記録したのです。Nike Town LondonとParis House of Innovationには、膨らませたキャラクターたちが登場しました。ナイキのグローバルチームは、このキャラクターデザインのおもちゃを作り、エアマックス270の販売開始キャンペーンでも活用しました。