











激しい生存競争
326回以上の試行錯誤の末に生まれたシェリー樽仕込みの本格派テキーラ、Lobos 1707は、すぐに数多くのセレブたちを筆頭とする忠実なファン層を獲得しました。
しかし、セレブリティ・テキーラに対する飽きや競合他社の成長を受け、Lobos 1707は長期的な戦略を必要としていました。求めたのは、競合との確かな差別化を実現し、本物のテキーラとしての魅力を強化し、スポーツ関係に留まらない新たな顧客層にアピールしていくための戦略です。
そこで私たちは、Lobos 1707がこれまでとは違う縄張りにも足を踏み入れ、その確かな技術と文化をテコに世界中のどんな市場でも成功を収められるような、将来性に満ちたブランドを作り上げました。
野生の本能
世間の狭い価値観に従うのではなく、世界がLobos 1707の在り方に合わせて変わっていくよう、私たちは独自の視点でブランドを構築しました。創業者Diego Osorio氏が大切にした「期待を裏切る精神」を、デザインの中にも凝縮させて加えることで、Lobos 1707は「飼い慣らされない」テキーラとして生まれ変わったのです。テキーラからラベルに至るまで、そのすべての選択の中に、決して飼い慣らされることのない狼の精神が体現されています。
私たちは、狼が自らの新しい縄張りを主張するように、独自の道を切り拓くことを決めました。直感が私たちを大胆な選択に導きます。鮮やかなオレンジ色のラベルも例外ではありません。それは野生の煌めきであり、独立の宣言であり、唯一無二のアイデンティティへのプライドの象徴です。方向性を決めるにあたり、私たちはラベルにさらなる深みを出したいと考え、シェリー樽仕込みの独自製法やブランドのクラフトマンシップ、そして確かな品質を讃えるデザインを完成させました。
スペイン語で狼を意味する「Lobos」は、単なる商品名ではありません。それ自体がブランドであり、ビジョンを自然な形で体現するものです。直感から生まれたこの狼のデザインには、ブランドの隅々にまで浸透している大胆さと自由が映し出されています。
この自由の精神は、ブランドの印刷物のスタイルにも反映されています。Lobos 1707のデザインは、自然で制約に縛られず、常に進化を続けるような印象を与えます。写真には従来の物理学に逆らうような表現を使うことで「飼い慣らされない」精神を表すとともに、ボトルを不安定な角度で配置することで現実離れした感覚を生み出し、止まることのないエネルギーを表現します。こうした表現は視覚的な効果を狙うだけではなく、Lobos 1707を定義づける強さ、自由、そして断固とした気質の比喩でもあるのです。
技術面での最大の課題は、Lobosのボトルデザインを変更できないということでした。私たちは汎用性の高いデザインを作成することで、一貫性を維持しながらもブランドの刷新を実現させることに成功しました。商品パッケージや店頭でのディスプレー、販促物やSNSなどのあらゆる場所で、新鮮なデザインと情熱的かつ率直なトーンオブボイスが、「飼い慣らされない」本物のテキーラの魅力を伝えています。
再び牙をむくブランドへ
真面目で一面的なブランドが好まれる業界の傾向に逆らい、自由で反骨的な精神を祝福することで、Lobos 1707の大胆な新しいブランドは、定義や制限に縛られることなくそのプライドを堂々と掲げています。
Lobos 1707 Tequila & Mezcalのコンシューマーおよびデジタルマーケティング担当VP、Joanna Darst氏は、次のように話しています。「Landorのチームは、確かな戦略力と溢れんばかりの創造性をもって素晴らしい仕事をしてくれました。私たちのブランドの本質をしっかりと整理して強固な基盤を固め、深みのある豊かなブランドストーリーを意義ある形で作り上げたのです。ブランドの魅力を一層引き上げるビジュアルアイデンティティを見ては、今でも毎日のように魅了されています」