受け継がれてきた新鮮な発想

1964年、創立者のウォルター・ランドーは誰も予想だにしなかったことを実行しました。ランドーの本社をクラマス号というフェリーボートに移転したのです。この船は彼がオークションで購入し、サンフランシスコ湾に係留していたもので、大胆な選択と新鮮な発想のシンボルとなりました。ほどなく、クラマス号はその中にあるスタジオから生み出される数々の画期的なクリエイティブワークや、多彩な文化人が訪れることで知られるようになりました。訪問者にはアンディ・ウォーホール、トム・ウルフ、三宅一生、マーシャル・マクルーハンなどがいます。

Design story: The Decanter
「ザ・デカンタ」がクラマス号の船内をご案内し、エレガントなウィスキーデカンタシリーズ制作の舞台裏をお見せします。

ウォルターの残した進取のスピリットは、今日もランドーの中で脈々と生き続けています。デジタルを駆使し素早く行動する新たな競合によって老舗ブランドが包囲されてしまうこの時代に、もはや従来型のブランディングアプローチは機能しません。そこでランドーは、自分自身が作った手法を自ら一新。変化を糧に成長してチャンスをつかむ、「アジャイルなブランド」を生み出しています。

毎日あなたが目にしているブランドの多くは、ランドーが生み出したものです。

アリタリア

アリタリア

1967年に手がけたアリタリアの案件は、ランドー初の、国際航空会社の包括的アイデンティティプログラムでした。私たちが開発したクリーンで生命感あふれるグラフィックは適応力に優れ、2014年にアリタリアがランドーにリニューアルを依頼するまで長らく使用されていました。

バンク・オブ・アメリカ

バンク・オブ・アメリカ

1969年、バンク・オブ・アメリカは小口預金者が少ないという問題を抱えていました。原因のひとつは、この大手銀行は人間味に欠けると人々に思われていたこと。課題を解決するために、ランドーはBとAの文字を組み合わせ、鷲が飛んでいるように見える、ソフトで親しみやすいロゴを創りました。

ブリティッシュ・エアウェイズ

ブリティッシュ・エアウェイズ

1983年の航空規制緩和の際、ランドーは上質なビジュアルアイデンティティを開発し、ブリティッシュ・エアウェイズのクオリティ、サービス、伝統へのコミットメントを表現するお手伝いをしました。1985年、BAはエアライン・オブ・ザ・イヤーに選ばれました。それは「世界で最も人気のある航空会社」としての鮮やかな復活でした。

コカ・コーラ

コカ・コーラ

1985年、ランドーは「コカ・コーラ」、「コーク」、ダイナミックな曲線、トレードマークの色という4つの要素を、ひとつに融合させました。完成したデザインは、世界で最も有名なこのブランドによって全世界で採用。新しいブランドの顔は、8対1で消費者に支持されました。

コットン・インコーポレイテッド

コットン・インコーポレイテッド

1971年、ランドーはコットン・インコーポレイテッドから、合成繊維に代わる国産繊維としてコットンをプロモーションするための新たなアイデンティティを開発してほしいという依頼を受けました。私たちが生み出したロゴデザインとタグラインは、コットンのピュアでオーガニックな性質と、素材としての魅力を余すことなく伝えるものになりました。

フェデックス

フェデックス

フェデックスのすべてのトラックと飛行機に、ランドーが20年におよぶパートナーシップの中で生み出してきたお馴染みの要素がデザインされています。それは、FedEXという省略形の社名(通称が元になっています)、矢印が隠されたロゴ、分かりやすいタグライン「The world on time」です。

フリトレー

フリトレー

スナック菓子の世界的なリーディングカンパニーであるフリトレーは、そのコーポレートアイデンティティ開発を、1979年と1997年の2度もランドーに託しました。私たちが制作したカラフルで目を引くデザインは、フリトレーという会社の遊び心と楽しさを表現しています。

ラ・カイシャ

ラ・カイシャ

スペイン最大の貯蓄銀行ラ・カイシャのカタルーニャにおける歴史の祝賀のため、ランドーは1972年、著名な芸術家ジョアン・ミロにタペストリーの制作を依頼しました。この作品からランドーが切り出した個性的な青い星が、現在のラ・カイシャのロゴとなっています。

リーバイス

リーバイス

リーバイ・ストラウスは1969年、新しいラベルの開発をランドーに依頼しました。ランドーが制作した赤と白の「バットウィング」は、ブランドのアイコンとも言えるブルージーンズの後ろポケットのステッチをかたどったもの。大文字と小文字をミックスしたロゴの先駆けです。

LG

LG

韓国の総合メーカーであるLucky-Goldstarは、国際的な認知度向上を求めていました。1997年にランドーが開発した「未来の顔」は、人間性の象徴であり、世界へのアピールを実現するとともに、LGが全従業員の指針とする価値観を表現しています。

ミラーライト

ミラーライト

1972年、ミラー・ライトはランドーがデザインしたパッケージで、ライトビールとしてはアメリカで初めて成功を収めました。市場を制覇して売上げはうなぎ上り。ミラー・ブルーイングは米国7位から2位のブルワリーへと躍進しました。

オリンピック

オリンピック

ランドーは3度、オリンピックのロゴをデザインしました。アトランタ(1996年)、長野(1998年)、そしてソルトレイクシティ(2002年)です。

サッポロ

サッポロ

サッポロビールは日本で最も古く、最も人気のあるビール会社のひとつです。1959年、ランドー初のアジア地域のクライアントとなりました。同社の役員はランドーの仕事ぶりを大変喜び、ウォルター・ランドーにプリント広告への出演を依頼しました。みんなの驚きをよそに、彼はそれを了承したのです。

世界自然保護基金

世界自然保護基金

1986年にランドーが制作した愛らしいパンダのロゴは、世界自然保護基金のアイコンとしてすぐに定着しました。この力強くひと目で分かるシンボルは、言葉の壁を越えるだけではなく、ネガティブスペースを活用したアイデンティティデザインの代表例となっています。

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